カラコン初心者必見!レンズの正しいつけ方・はずし方
カラコン初心者必見!
レンズの正しいつけ方・はずし方
カラコンのつけはずしがうまくできない!? スムーズに装用する方法
はじめてカラコンを使用する際は、レンズの扱いが不慣れでつけはずしがうまくいかず苦労する方も多いです。また、はじめてだとカラコンを目に入れることへの恐怖や不安もあることでしょう。そこで今回は、スムーズに装用するためにカラコンの正しいつけ方とはずし方をご紹介します。この記事を読んで、「レンズがうまくつけられない、はずせない」という悩みを解決しましょう。
はじめてのカラコン!つけはずしが上手にできない原因とは
いざ、カラコンを使用してみると、「想像していたよりレンズのつけはずしが難しい…」「つけはずしに時間がかかってしまう」という方もいるようです。そこで、カラコンのつけ方・はずし方に見られるよくある失敗とうまくできない原因を見ていきましょう。
はじめてのカラコンで失敗するポイント
- レンズが指に張り付いて、目に入れることができない
- レンズを指にのせて目に入れようとすると落としてしまう
- レンズが目に張り付いてうまく取れない
- レンズをはずそうとするときにうまく掴めず手こずってしまう
何回挑戦しても、カラコンをうまくつけられないこともあります。しかし、「うまくつけられない」からと言って諦めるのではなく、どうしてスムーズにつけはずしができないのか、その原因を探ってみることが大事です。
カラコンがうまくつけられない・はずれない5つの原因
- 目に指が近づいてくるのが怖い
- 痛みは感じないのか不安になる
- まばたきをしている
- 指先が濡れている
- 目が乾燥している
日常において、指で直接目にふれることは多くありません。そのため、「指が目に近づいてくる…」という恐怖感で、反射的にまぶたを閉じてしまったり目を大きく開けることができなかったりすることがあります。女性の場合、メイク(アイメイク)をするときに慣れている方もいますが、普段あまりメイクをしない方や男性の方は、目に指が近づくことに慣れていないため「怖い」と感じやすくなります。
目にレンズを入れることに対して、抵抗感や痛みへの不安を抱えられている方は多いでしょう。これは、日常で、目に衝撃が受けたりゴミが入ったりしたときに経験する目の痛みが影響して不安につながっている可能性があります。カラコンのレンズは下まぶたをおさえて入れるため痛みはありませんが、「レンズ=異物」と考えてしまうことで不安が増幅してしまいます。
レンズをつける際は、必ず目を開いていないと入りません。そのため、レンズを入れる瞬間にまばたきをしてしまうと、うまくつけることができなくなります。慣れるまでは無意識にまばたきをしてしまうかもしれませんが、指でまぶたを固定してまばたきを止める必要があるため苦戦してしまうポイントです。
指先が濡れているとレンズが指に張り付いてしまい、装用しづらくなります。例えば、手を清潔に洗ったときやレンズがズレてなおすときは、濡れたままの手でレンズをさわりやすいタイミングになり注意が必要です。
カラコンを使用中に目が乾燥すると、レンズをはずすときに目に張り付いて取りづらくなります。特にカラコンの長時間装用やドライアイ、アイケアを怠ることによって目の乾燥を引き起こすためレンズがはずしづらく、痛みを引き起こすこともあります。
最初は慣れなくてもコツを掴めば大丈夫!
「カラコンのつけはずしがうまくできないのは自分だけでは…」と思うこともありますが、焦る必要はありません。
まずはうまくできない原因を把握して、コツを掴めばスムーズに装用できるようになります。ゆっくり自分のペースでカラコンに慣れていきましょう。
カラコンのつけ方
カラコンのつけ方・はずし方をマスターするためには、手順を把握することが大切です。ここでは、はじめての方にもわかりやすいカラコンのつけ方について、ご紹介します。
カラコンを取り扱う前にすべきこと
カラコンは、すぐにつけるのではなく安全につけるための事前に準備をしておくことが大切です。
- 爪は短く切っておく
- 石けんで手を洗っておく
爪が長いと、カラコンを容器から取り出すときやつけはずしのときに傷がつきやすくなります。レンズと目の安全を考えて、爪を短く切っておきましょう。
手は色々なものにふれるため、目に見えない汚れや雑菌が付着しています。不衛生な手でレンズをさわってしまうと、目の痛みや異物感などのトラブルにつながってしまうことがあります。石けんを使用し手のひらから指、爪まで丁寧に洗うことが大切です。
つけ方の手順
- レンズを取り出す
- 取り出したレンズを確認する
- まぶたを引き上げて、目を大きく開ける
- レンズを装用する
- レンズを黒目に密着させる
- 装用完了
ブリスターパックからレンズを取り出すときは、容器に指を寝かせながら入れて、レンズを押し付けずに軽くふれてください。指の腹にレンズが吸い付くので、そのように取り出しましょう。
なお、容器に入れたままレンズを引き出すと、レンズが破損する可能性があるため注意してください。
レンズを指の腹にのせて、変形や変色、破損、傷がないかをチェックしましょう。合わせて、レンズの裏表も確かめてください。レンズの裏表の見分け方は、下記のページで詳しく確認することができます。
初心者でも簡単!カラコンの裏表を見分ける4つの方法
利き手の中指で下まぶたを引き下げながら、もう片方の手の中指で上まぶたを引き上げて、目を大きく開けます。
【ポイント】
まつ毛の生え際部分を指でおさえることで、目を大きく開けることができます。
まぶたが閉じないように固定しながら、人差し指にのせたレンズを目に近づけます。目は一点を見つめるようにして動かさずに、レンズを黒目にのせてください。
【ポイント】
レンズを黒目にのせようと強く押し付けるのはNG。そっと黒目におく感じでのせると、レンズがピタッと張り付いてくれます。
レンズが黒目にのったら、まぶたをおさえていた指を離して、ゆっくりと目を閉じます。もし、装用後にレンズがはずれやすい場合は、下を見ながら指を離してください。
【ポイント】
急に指を離したり強くまばたきをしたりすることで、レンズがはずれてしまうこともあります。黒目に密着するまで注意しておきましょう。
片方の目を手で隠して、カラコンを装用した目で遠くがしっかりと見えるか確認します。視界が良好であれば、装用完了です。
試してみよう!カラコンをうまくつけられないときの対処法
カラコンの正しいつけ方をやってみても、うまく装用できない場合は、下記の方法を試してみましょう。
- 保存液や洗浄液を使用する
- カラコン用の装用補助グッズを使う
レンズは指から離れるのになかなか黒目に張り付かない場合は、保存液や洗浄液を使うことがおすすめです。装用する前に、保存液や洗浄液をレンズに1~3滴ほど落とせば、黒目にピタッと張り付きやすくなります。
指を使わずにレンズのつけはずしができる装用補助グッズがあり、指でさわるよりも衛生的で簡単に使用できます。どうしてもつけはずしに慣れない場合は、便利な装用補助グッズを使用してみましょう。
つけたら目が痛いときはどうすればいい?
カラコンをつけた直後に目の痛みや違和感がある場合、レンズが裏返しになっている、ゴミや汚れ、まつ毛が入っている可能性があります。目の痛みや違和感を放置せずに、すぐにカラコンをはずしましょう。レンズの裏表を確認して、保存液ですすいでからつけ直します。また、目の痛みや違和感が持続する場合は、眼科へ受診してください。
初心者でも簡単!カラコンの裏表を見分ける4つの方法
カラコンのはずし方
次にカラコンのはずし方です。つけ方と同じようにはずし方においても正しい手順とコツをおさえることで、スムーズにとりはずしができます。
カラコンをはずす前にすべきこと
カラコンをはずす前に下記の内容をチェックして、目を傷つけないように予防しておくことが大切です。
- レンズが目に張り付いていないか確認する
- 目にレンズ張り付いていたときの対処
手を石けんで洗い、鏡を見ながらレンズにふれてみて、レンズが黒目の上を動くか確認します。レンズが動く場合は、そのままはずしても大丈夫です。もし、レンズが動かない場合は目に張り付いているので、このままの状態ではずさないでください。
レンズが目に張り付いていた場合は、人口涙液(目薬)をさしてまばたきをして再度、レンズが動くか確認してください。なかなかレンズが動かない場合は、人口涙液(目薬)をさしてまばたきをする行為を何回か繰り返します。レンズが目に張り付いた状態で無理にはずしてしまうと、眼が傷つき炎症などのトラブルを引き起こすこともあるため、注意が必要です。
はずし方の手順
- まぶたを引き上げて、目を大きく開ける
- レンズをずらす
- レンズを取り出す
つけるときと同様に、利き手の中指で下まぶたを引き下げながら、もう片方の手の中指で上まぶたを引き上げて、目を大きく開けます。
【ポイント】
まぶたをおさえたり、レンズをはずしやすくしたりするためにも、指先の水気はふき取っておきましょう。
まぶたが閉じないように固定しながら、利き手の人差し指でレンズを黒目から下の白目部分にずらします。
【ポイント】
白目部分にずらすことで、レンズが浮き上がりやすくなるので、スムーズにはずせます。
白目部分にずらしたレンズを人差し指と親指の腹で押し上げるようにつまんで、取り出します。
【ポイント】
レンズをつまむときは、人差し指の腹と親指の腹をくっつけてVの形にしましょう。
カラコンがはずれないときの対処法
カラコンがうまくはずれない場合は、他にもこのような対処法もあります。
- まぶたの上からレンズをおさえてずらす
- 水またはぬるま湯に顔をつけてまばたきをする
まぶたの上から軽い力でレンズのフチにあたる場所をおさえます。指でおさえながら、ゆっくりと目を耳側に向くと、カラコンが浮き上がるのではずしやすくなります。
上記の方法でもなかなかはずれない場合は、水かぬるま湯を入れた洗面器に顔をつけて、水中でまばたきをしてください。そうすることで、水が目とレンズの間に入り込んではずしやすくなります。
無理にはずすのはNG!はずれない場合は眼科へ
目はデリケートなので、無理にはずそうとすると角膜に傷がついてしまう恐れがあります。どうしてもはずせない場合は自分でどうにかするのではなくて、眼科で受診をしてはずしてもらう方法が安全です。
カラコン初心者の装着時間はどのくらいが良い?
カラコンをつけた日は、おしゃれをしたり、人に会ったりして楽しい時間を過ごしたいですよね。お気に入りのカラコンなら、なおさら「できるだけ長くつけておきたい」と考えるのではないでしょうか。特別な日にだけ、カラコンをつけるという人も珍しくありません。そんなカラコンだからこそ、ついつい長時間にわたってつけてしまいがち。でも、カラコンには安全につけていられる時間が限られていて、商品の注意書きにはその点もしっかり記載されているんです。
なぜカラコンは長時間つけられないの?
カラコンは、クリアコンタクトレンズとは特徴が異なり、酸素を通す力が5分の1程度しかありません。そのため、クリアコンタクトレンズと同じように考えるのは間違いということ。酸素を通しにくいと、それだけ目にとっては負担になり、酸欠状態になった目の細胞は毛細血管を活発にさせて酸素不足を解消しようとします。装着時間が長くなりすぎると、酸素不足を解消しようと伸びた毛細血管が黒目まで達することもあり、これは失明の原因につながります。
初心者の場合は5時間以内にとどめる
初心者の方は、短時間にとどめるところから始めましょう。目安としては、いくら長くても5時間以内。もちろん、商品の説明をよく読んで正しく使用することを優先しなければなりません。
慣れてからも使用時間の厳守を
カラコンにはそれぞれ使用時間の目安があります。使用時間を超過してしまわないように、計画をたてて使いましょう。仕事や旅行などでは、朝に装着したカラコンを夕方までつけ続けることもありますね。初心者にはあまりおすすめできない使い方ですが、慣れてしまうとこういったケースも出てくるでしょう。できるだけ、カラコンをつけている間は目薬を使って目のうるおいを保ち、ダメージを軽減するよう心がけましょう。
これでつけ方・はずし方はばっちり◎安心してカラコンを使用しよう
カラコンの正しいつけ方とはずし方をご紹介しました。はじめてのカラコンでは、つけはずしが難しいところですが、焦らずに慣れていくことが眼を傷つけずスムーズに装用するポイントです。そのためにも、ここでご紹介したつけはずしができない原因や対処法を実践することが大切です。また、カラコンは気軽にオシャレを楽しめますが、正しく取り扱わないとトラブルを引き起こしてしまうこともあります。つけはずしの知識を深めて、カラコンは安全に使用することを心がけましょう。