乾燥したカラコンはまだ使える?目とレンズの影響と正しい保管方法
乾燥したカラコンはまだ使える?
目とレンズの影響と正しい保管方法
カラコンの乾燥を防ぐために正しいレンズケアをしよう!
「久しぶりにレンズケースを開けてみたら、レンズが干からびていた」「ほんの数分カラコンを外して置いていたら、乾いてカピカピになっていた」、このようにカラコンを放置している間に乾燥してしまうトラブルはあります。しかし、1度乾燥してしまったカラコンの再利用は、目のトラブルにつながるため再利用することはできません。ここで、乾燥してしまったレンズを使用することによる目のトラブルや適切なカラコンの保存方法をご紹介します。
1度乾燥したカラコンは使用することはNG
使おうと思ってレンズケースに保存していたカラコンが乾燥していると、もったいないと感じてしまいますし再利用できるなら復活させたいところでしょう。しかし、一度、レンズが乾燥してしまったカラコンを再利用することは危険ですし、再利用できない理由があります。
カピカピに乾燥したカラコンは復活するの?
カピカピに乾燥してしまったカラコンは、一定時間保存液に浸しておくと元の状態に戻ったように見えます。しかし、1度乾燥してしまったカラコンは、レンズとしての機能を果たすことはできません。また、目のトラブルを引き起こす原因にもなるため、再利用は絶対に避ける必要があります。
再利用NG!乾燥したカラコンを使ってはいけない3つの理由
乾燥したカラコンが危険であることはわかりましたが、具体的にどのようなトラブルを招くのでしょうか。ここでは、乾燥したカラコンを使ってはいけない理由を3つご紹介します。
1.レンズの破損
レンズから水分が抜けて乾燥すると、ひび割れや傷ができやすくなります。1度レンズが破損すると、水分を吸収しても修復することはできません。また、目には見えないレンズの破損に気づかずカラコンを使用することで、目を傷つけてしまう可能性があります。
2.レンズの変形、 BCのゆがみ
乾燥によるレンズの収縮によって、レンズの変形やBCがゆがんでしまうことがあります。保存液で浸して見た目が戻ったとしても、破損と同じくゆがみは戻ることはありませんそのまま変形したカラコンを装用することで目の傷や眼障害の危険性があります。
3.細菌によるレンズの汚染
乾燥してしまったレンズを洗浄、復活させようとする際に、水道水を使用する方がいます。しかし、この水道水を使用することで、アカントアメーバなどの細菌が付着しやすくなり眼障害を引き起こす恐れがあります。
乾燥したカラコンを使用して目の異常があればすぐに眼科へ
もし、乾燥したカラコンを使用したあとに目の違和感や痛みなどの異常が出たときは、すぐにカラコンの使用をやめてください。目に傷がついている可能性があるので、早めに眼科を受診しましょう。
カラコンが乾燥してしまう原因
カラコンが乾燥する理由は、カラコンを長期間放置すること以外にも原因があります。特にたまにカラコンを使用する方は、保存方法に問題があることもあるため気をつけておきたいところでしょう。ここでは、カラコンが乾燥する原因をご紹介します。
長期間使わずに放置している
レンズケースにカラコンを放置しておくことで、保存液が蒸発してカラコンが乾燥してしまいます。特に、カラコンを毎日使用しない方は、長期間使用せずに放置してしまう傾向があるため注意が必要です。
保存液につけ忘れてしまう
「少しの間だけなら大丈夫!」という感覚で、保存液を使わず放置する方もいます。しかし、保存液を使わずに放置すれば、レンズの水分が蒸発して乾燥します。ほんの数分間だけであったとしても、レンズの素材や状態、放置した場所によってすぐにカピカピになってしまうこともあります。
レンズケースのフタをしていない
レンズケースのフタを閉め忘れることで、保存液が蒸発してカラコンが乾燥してしまいます。また、ゴミやホコリが入る原因にもなるため、レンズの傷や劣化の原因になります。
使用期限が切れている
カラコンの使用期限が切れてしまうと、レンズ自体の品質劣化がすすみます。そのため、適切に使用、保存方法を守っていたとしても、乾燥してしまうこともあります。
カラコンが乾燥してしまう原因は、この他にもたくさんあります。主に、使用方法や注意事項を守らないことによって引き起こされる可能性が高いでしょう。下記のページでは、カラコンを使用するうえでの注意事項をまとめてご紹介しているので、参考にしてみてください。
カラコンは注意事項がたくさん!目の健康のために守るべきルールとは?
カラコンを乾燥させない保存方法
カラコンを乾燥させないためには、正しいお手入れや保存をすることが大切です。また、カラコンをたまにしか使用しないという方は、保存方法に注意をしましょう。
正しい基本のお手入れを行うことが大切
カラコンを乾燥させないためには、レンズの正しいお手入れをすることが大切です。
- 手を石けんで綺麗に洗う
- たっぷりの洗浄液で洗浄をする
- レンズケースの保存液は毎日交換する
- 短時間でもカラコンを外すときは保存液に浸けておく
- 水道水を使わず、コンタクト用の保存液で保管する
- フタ付きのレンズケースで保管する
正しいお手入れをすることで、乾燥を防ぐだけでなくカラコンを清潔に保ち長持ちさせることができるでしょう。下記のページでは、初心者にもわかりやすくレンズのお手入れ方法をご紹介しているので、参考にしてみてください。
使用前にチェック!カラコンを清潔に保つための正しいお手入れ方法
たまにカラコンを使用する方におすすめ!長期保管する方法
カラコンは、毎日使用する方もいればたまに使用する方もいます。カラコンがカピカピに乾燥してしまうトラブルは、長期保管している後者の方が原因に当てはまるケースが多いです。ここでは、たまにカラコンを使用する方におすすめしたい長期保存をするポイントをご紹介します。
保存液の交換は忘れずに行うこと
保存液はカラコン保存するときに交換する方が多いようですが、実は毎日交換する必要があります。また、保存液を交換するときにレンズケースのお手入れをすることで、細菌やカビの繁殖を抑え、カラコンを長持ちさせることができます。
レンズは保存液にしっかり浸すこと
レンズケースでカラコンを保存するときには、カラコンがしっかり浸るくらい保存液をいれることが大切です。もったいないからと保存液をケチってしまうと、レンズに保存液が浸かっていない部分から乾燥してしまうため、保存液はたっぷり使いましょう。
レンズケースを保管する場所に気をつけること
レンズケースは、直射日光を避け室温で保管することが基本です。たまに冷蔵庫で保管をする方もいますが、低温保存をすると、凍結してしまうこともあるため、十分気をつけてください。
カラコンの使用を再開する際はレンズの状態を要チェック
カラコンを長期保存したあと使用を再開するときには、カラコンがレンズケースに張りついてしまうことがあります。このときは、レンズケースを軽く振ってからフタを開けるようにしましょう。また、カラコン装用前には、念の為、傷や変形した部分がないかを確認。レンズの洗浄・消毒を行ってから装用することをおすすめします。
正しいレンズケアと保管でカラコンの乾燥対策をしよう
乾燥したカラコンは、レンズの傷や変形、細菌が付着している可能性があるため、カラコンの再利用は絶対に避ける必要があります。また、レンズを乾燥させずに保管したい場合は、正しいお手入れも大事な要素でしょう。特にたまにカラコンを使用する方は、カラコンを保管していることを忘れてしまい、レンズケアを怠ってしまう可能性があります。こまめにカラコンを確認しながら、レンズを乾燥させないようにしておきましょう。